「ありがとう」のパワーは∞です。
突然ですが、あなたはこの「ありがとう」という言葉を周りの人にどれだけ伝えていますか?
「感謝は大切です」といわれるけど、恥ずかしくて素直に「ありがとう」と言えない人が多いと思います。
そもそも「感謝する」と本当にいい効果が得られるのでしょうか?
イリノイ大学の研究では、感謝やポジティブ感情が多く、幸福感を持っている人は、そうでない人に比べて9.4年長生きすることが明らかになっています。
その他、多くの研究で、感謝やポジティブな感情が多いと心臓血管系が安定し、免疫力も高まり長生きする……
つまり、「感謝は健康にいい」ことが明らかにされています。
今回は、この「感謝」と「ありがとう」という言葉について改めて考えてみたいと思います。
この記事を読み終えた時には、あなたはきっと誰かに「感謝」と「ありがとう」を伝えていることでしょう。
ありがとうの語源は「有り難し」
まず「ありがとう」の由来ってなんでしょうか。
「めったにない」「めずらしい」を意味する「有り難し」という言葉が語源である。
「ありがとう」は有難しの連用形「有り難く(ありがたく)」がウ音便化したものである。また仏教語であったとも言われ、『法句経』にある生命の驚きと感動を伝える言葉が、時代と共に感謝を表す言葉となったとも言われている。
引用元: Wikipedia
「有り難し」はその言葉から見てわかるように、「有る」ことが「難しい」ということで、「めったになく貴重である」といった意味になりますね。でも逆に言うと、「難」が「有る」っていうことじゃない!?
では、その「難」って何か?それは、「困難・災難・苦難」だということ。
困難や災難があったら、全然ありがたくないじゃない…。
でも、よく考えてみましょう。
人は、その「難」を乗り越えていく力を身につけ、乗り越えていけばいくほど成長していく。
「難」が一つもない人生では、人は自ら考えることも動くこともないんじゃないかと思えてきます。
だから結局、人生において「難」が「有る」ことがありがたいという考えはとても納得がいきます。
感謝すると得られる7つのメリット
- 感謝すると人間関係がうまくいく
- 感謝するだけで幸福度が25%アップ
- 感謝する人は9.4年長生きする
- 感謝する人は病気になりにくい
- 感謝すると免疫力がアップする
- 感謝する人は病気の回復が早い
- 感謝するだけで痛みが軽減する
脳科学的には、感謝することで、ドーパミン、セロトニン、オキシトシン、エンドルフィンなど、脳と体にいい作用を与える4つの脳内物質が分泌されます。
たったひとつの行動で、4つの脳内物質すべてが分泌されることは、他にはありません。
感謝は最高の脳トレーニングともいえます。
感謝によって分泌する脳内物質
ドーパミン | 幸福物質 | 幸福感、モチベーションUP、学習機能UP、 集中力UP、記憶力UP |
セロトニン | 癒やしの物質 | 安らぎ、落ち着き、緊張緩和、共感 |
オキシトシン | リラックスの物質 | 安らぎ、愛情、親切、信頼感、免疫力UP |
エンドルフィン | 脳内麻薬、 究極の幸福物質 | 幸福感、多幸感、リラックス、集中力UP、 免疫力UP |
また、セロトニンとオキシトシンは癒やし、リラックスをもたらし、オキシトシンとエンドルフィンは免疫力を高めますので、これらの物質が分泌されると「健康にいい」といえるのです。
さらに興味深いのは、エンドルフィンは、感謝したときと感謝されたときの両方で分泌されるといいます。
人に感謝したときにいい効果が得られるのはわかりますが、人から感謝されたときも、心と体でプラスの変化が起きているんです。
「感謝する」ことは、直接「ありがとう」を言葉にすることはちょっと照れくさい。ましてや、最近は在宅勤務なども増え、部下やメンバーに直接声をかける機会も減った方もいるかも知れません。
だけど、感謝されてマイナスの感情を抱く人はいません。
むしろ、人間関係、コミュニケーションを深める言葉です。
脳科学的にも絶大な効果があることがわかっています。
なので勇気をもって、積極的に「ありがとう」と言ってみましょう。
感謝の名言集30選
幸せな人は感謝の心を決して忘れません。ここでは感謝の名言を厳選して30個集めました。
言葉のシャワーを浴びて感謝のツボを刺激しましょう。
「感謝は人の心を開き、運命を開く」
(本田健:作家)
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【無料冊子版】本田健がこれまで語らなかったスピリチュアル願望達成法
「感謝は、過去を意味あるものとし、今日に平和をもたらし、明日のための展望を創る」
(メロディ・ビーティ:アメリカの作家)
「感謝は、あなたが成長し、広がるのを助けます。感謝は、あなたの人生に、喜びと笑いをもたらすだけでなく、あなたの周りにいる全ての人々の人生にも喜びと笑いをもたらします。」
(アイリーン・キャディ:「聖なる楽園」フィンドホーンの創設者の一人。)
「感謝はライフスタイル。選ぶもの」
(こうのひろゆき:コーチ)
「私の、このヘタな文字、つたない文章も、見てくれる人のおかげで書かせていただけるんです。〈おかげさん〉でないものは、この世に一ツもありません。みんな〈おかげさん〉で成り立っているんです」
(相田みつを:詩人・書家)
【相田みつをさんの関連書籍】
相田みつを ザ・ベスト にんげんだもの 道 「相田みつを ザ・ベスト」シリーズ
「感謝のキャッチボールが幸せのホームランとなる」
(作者不明)
「今日は勘弁してくれたまえ、一文の持ち合わせもないんだ」こう言いつつ詩人はこじきの手をぎゅっと握った。 こじきはどんな大金をもらうよりも詩人の手のぬくもりを感謝した」
(ツルゲーネフ:ロシアの小説家)
「感謝の心が人を育て、感謝の心が自分を磨く」
(作者不明)
「感謝の念は教養の結実である。粗野な人々の間には見受けられない」
(サミュエル・ジョンソン:イギリスの詩人)
「「感謝する心」は、人間社会のなかで心穏やかに生きる最高の発明品」
(斎藤茂太:精神科医・随筆家)
【斎藤茂太さんの関連書籍】
- いい人生は「ありがとう」がつくる
- 心のウサが晴れる本
- 人間関係、こう考えたらラクになる
- 老いは楽しい
- 「うつ」にならない心のつくりかた
- 心をリセットしたいときに読む本
- 【無料小冊子】図解版 心配ぐせをなおせばすべてが思いどおりになる
「感謝を口にすることは礼儀正しく楽しい。感謝を行動で表すことは、高潔で気高い。感謝を生きることは天国に触れること」
(ジョハニス・A・ゲイアートナー:アメリカの神学者)
「素敵な夫婦関係の決め手は、「ありがとう」のたった一言」
(斎藤茂太:精神科医・随筆家)
「感謝する理由が見つからなければ、落ち度はあなた自身にある」
(北米ミンカス族の格言)
「仏法が分かるということは、今まで当り前にしておったことが、ひじょうにありがたいことになるということ」
(米沢英雄:医師)
「我々が感じる不満の全ては、我々が持っているものに対して感謝の念を抱くことがないことから生じている」
(デフォー:イギリスの作家)
「毎朝、目を覚ますたびに、お前はこう言ってもいいだろう──「目が見える。耳が聞こえる。体が動く。気分も悪くない。有難い!人生は美しい!」
(ルナール:フランスの劇作家)
「恩恵に感謝するものは、恩恵からより以上のものを引き出す」
(パブリアス・シラス:古代ローマの詩人)
「感謝の心が高まれば高まるほど、それに正比例して幸福感が高まっていく」
(松下幸之助:パナソニック創業者)
「苦労を語る前に、私はまず自分自身の幸運に感謝したい」
(松下幸之助:パナソニック創業者)
「感謝しなさいと人から言われても感謝できるものではない。自然に自発的に様々なものに感謝できた時が脱皮であり人格者となるのである」
(作者不明)
「人が人よりも機械を信用し、人の情熱や誠意よりも数字を信頼し、社会が人を信頼しなくなった時、感謝の気持ちは存在するのだろうか」
(M・トケイヤー:ユダヤ教指導者)
「不満はね、ストレスの素よ。感謝はエネルギーになるのよね」
(森光子:女優)
「感謝する技術とは、あなたの感謝の気持ちに手や腕や脚をつけ、声を加えることで感謝することである。 感謝する技術とは、他人も幸福にしようと努力することで自分の幸福を感謝することである」
(W・A・ピーターソン:アメリカの作家)
「トイレでも感謝。何事も感謝」
(松浦弥太郎:雑誌『暮しの手帖』編集長)
「現在の生活の状態、境遇、職業、何もかも一切のすべてを、心の底から本当に満足し、感謝して生きているとしたら、本当にその人は幸福なのである。心が積極的になれば、たとえ人生に苦難苦痛があろうと、心の力で喜びと感謝に振りかえることができる」
(中村天風:思想家)
「祈りをしているうち、感謝の気持ちが生ずるようであれば、(潜在意識への引き渡しが完了した証拠なので)その祈りはかなえられる」
(ジョセフ・マーフィー:アイルランドの著述家)
「感謝は喜劇、でも求めたら悲劇」
(こうのひろゆき:コーチ)
「私たちをとりまくすべての美、気づかれないような美に、感謝の心を持ちなさい。太陽の光、夕焼け、星、雲、木、人々に感謝の心を持ちなさい」
(オショウ:インドの宗教家)
「お礼を言っても、心で感謝してないのは、「お礼お礼詐欺」だよ」
(ながれおとや:なぞなぞ作家)
「私は感謝しなけりゃいけないな。 本当に不思議なものだな、家内を思い出すとありがとうっていうのが自然と出てくるんだから、これは不思議だ」
(加藤楸邨:俳人)
「ありがとう」があなたと周りを変える
「ありがとう」という言葉は、言われた人も言った人にも良い影響があるとされています。
どれだけの効果があるのかは、数値では計れません。
でも、世の中のありとあらゆるシーンでの「ありがとう」が原動力になることは間違いないでしょう。
家族やパートナーからの「ありがとう」
これだけで家事も仕事も育児も頑張れる気がしますネ。
「言わなくても、分かってくれているだろう。」から一歩踏みだしましょう。言葉にするだけで、いまよりはるかに良い信頼関係が生まれます。
見知らぬ人からのちょっとした「ありがとう」
以前、私の前を小走りで通り過ぎていった女性が数メートル先で何かを落としていきました。
私は慌ててその落とし物(車のカギだった)を拾い大声で叫んだのですが、耳にイヤホンをしていて声が届かない!またまた慌てて猛ダッシュで彼女に追いつきました。
息切れ、汗だくの私を見て、目を丸くしながら彼女は満面の笑みで「わー!!全然気づきませんでした!本当にありがとうございます!」と言われました。
大した事ではないですが、この日私はなんだか一日気分も良く穏やかな気持ちでいられました。
上司や職場メンバーからの「ありがとう」
営業職などの対顧客の仕事の場合は、お客様からの「ありがとう」がやっぱり仕事のやりがいを感じる瞬間ですよね。
でも、会社の中には誰かに言うほどでもないけど、やらなければならない仕事をやっている人だっています。
そんな時、周りから「ありがとう」をもらうだけで、ちゃんと見てくれていることがわかるし、とても嬉しい気持ちになります。
さいごに
「感謝」と「ありがとう」はすべてがうまくいく魔法の言葉です。
「ありがとう」の対義語は「当たり前」。
今までできて「当たり前」だったことも、「当たり前」じゃない日が突然来ることもあります。
まずは、奥さんや旦那さんへの言葉を「愚痴」から「感謝」に変えるだけで、夫婦仲も変わってきます。
勇気を出して「いつもありがとう」と言ってみませんか。
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